IC付メガブリッドカード

IC付メガブリッドカードとは、CD-ROMとCD-RにICカード機能を合わせて、一枚のプラスチック・カードに搭載したカード型光デイスク媒体です。メガブリッドカードは、日本ビクターが技術特許を持ち、株式会社エス・エー・エスジャパンと共同でビジネス・モデル特許を申請しているとのことです。 

http://www.jvc-victor.co.jp/media/digica     http://www.sasjapan.com

CDは8cmサイズ規格で容量は19.2MBまたは60MBです。

CD−ROM部分とCD-R部分に分かれており、CD-ROMには、セキュリテイ・プログラムやアプリケーション、ホームページ・リンクなどを記憶させ、CD-Rには、個人情報、取引情報、追記データなどを記憶させるのが基本的な考えです。

CDだけのメガブリッドカードの価格は、ICカードの三分の一程度ということですから、非接触型ICカードに搭載しても、たいしたコストにはなりません。既に、認証用カード、電子診察券やカルテ、入場券などに実績を持っています。

日本でのクレジット・カードの詐欺被害は年間で300億円といわれています。米国の十分の一ですが、急速な増加傾向にあり、ICカード化による犯罪防止の必要性が数年前から叫ばれています。しかしながらICカード対応型CATの設置費用を誰が負担するのか、記憶容量が少ないので個人認証程度の利用法しかないなどの理由でなかなか実現していません。JR東日本のスイカに触発されてソニーのEdyカードによるICカード発行が、ようやく今年から本格化する段階となりました。ただ、容量不足のために適用分野は、まだまだ限定されます。

メガブリッドカードは容量が大きく、PCのCDドライブで読み取れますので、適用分野は一挙に広がります。ただ、現物をみますと、いかにも不細工ではあります。カードの真中には着脱用の穴があいています。そして8cm大の丸いCDがカードの大半を占めています。無理して、四角のプラスチックカードに組み込まなくても・・・と思うほどです。とはいえ、カード・デザインを上手に行なえば、装飾的問題は簡単に解決できるでしょう。

カード上にアプリケーションとデータを搭載できるので、ポイント計算・記録や取引ログなどを記憶しておくことができます。極論すれば、銀行勘定系オンラインの決済業務や個人ローンの審査・実行・回収程度なら、カード上に乗せることができるでしょう。当然、通帳・証書・各種依頼書なども記憶させておけます。別途、銀行側の保管方法を考える必要はありますが。

IBMがキャンペーンしているオンデマンド・コンピューテイングが、仮に実現すれば、銀行オンラインもオンデマンド化されるケースが出てくるでしょう。その場合は、顧客関連情報も、個々の銀行が持たずにオンデマンド・センターに共同保管されることになるかもしれません。そして、日常的に顧客が使うアプリケーションとデータは、このようなカード型媒体に認証機能とともに搭載されることもあるでしょう。これまで、ハード、ソフト、データの全てを個々の金融機関が開発維持してきました。ネットワーク・コンピューテイングと大容量カードを連携させますと、従来とは全く異なるIT戦略が浮かんできます。




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