ネットライブ中継サービス (IIJ-MC社等)


ネットライブ中継サービスの利用が増えているようです。今年の株主総会では多くの企業が、ネット中継したので、その存在が知られたことが背景のようです。最近、クライアントの社内会議で使われるのに参加したので、その状況を踏まえて紹介します。

カメラ(品質に拘らなければ家庭用ビデオカメラでも可能)で撮影した動画をリアルタイムでエンコード(エンコーダーはレンタル)してルーター(これもレンタル)経由、ISDN(今回は臨時設置、頻繁に利用する企業は専用線を設置)を通じて、業者のストリーミング・サーバーに伝送します。事前に予定された視聴者数と配信速度(通常は300kbps)を勘案して業者のバックボーン・ネットワークで利用する帯域を確保します。画像はストリーミング・サーバーからバックボーン・ネットワーク経由でインターネットを通じて視聴者のモニターに表示されます。

機材、配信料、撮影代行料などあわせて半日で30〜40万円程度の費用がかかります。会場への回線引き込み費用が別途必要です。撮影を自分で行なえば10万円程度は節約できます。

今月10月7日にIIJ−MCが低料金のパッケージを発売しました。イージーライブというサービスですが、撮影代行抜きで2時間8〜20万円(使用帯域による)という低価格です。

詳しくは http://www.iij-mc.co.jp

例えば、銀行の支店長会議で全国から200人を集めるとすれば、その出張交通費だけで1000万円位にはなってしまうでしょう。移動時間や所要経費を考えればネットライブのコスト合理性は確かです。直接接触することで真のコミュニケーションが可能になることも事実ですが、そのような機会は別にもあるでしょう。

もう一つの問題点として双方向性があります。筆者が参加した会議では携帯電話を利用していました。遠隔地の参加者から携帯で質問を受けたり、発言させたのです。Fomaか何か使えば、顔の輪郭くらいは拡大映写できたかもしれません。音質が悪いので、少し聴き取り憎い面もありましたが、実用性に問題ありません。聞いた話ですが、高齢で孫の結婚式に参列できないおばあさんにネットライブと携帯(祝いを言ってもらう)で参加してもらい、感動を呼んだケースもあるようです。技術プロは完全品質を目指しますが、素人の方は必要に応じてドンドン応用するようです。

BBがさらに進歩・普及し、IP電話が当り前になればカメラ、電話、インターネットが一体化しますので、ネットライブというサービスは消滅するでしょう。しかし、技術を採用する時には時間軸の概念が不可欠です。しばらくは、株主総会、セミナー、研修、支店長会議、IRなどにネットライブを活用できるでしょう。金融機関の場合は、当技術に関連する案件の所管部門は総務や人事部門です。その部門の方々には、このような技術は興味ないのが残念です。