共同データベース確立急ぐ
ニッキン 平成12年9月8日(金)

RDB,中小企業庁,日本総研などが中小企業の信用情報を共同DBし、金融機関も新しい審査モデルの構築を急いでいる。
IT業界では、数理統計と審査業務双方を熟知した技術者が引っ張りだこである。

二昔前、不動産業界が似たような動きをした。
しかし、登録されたのは売れ残り物件ばかりで、好条件の物件はDBに乗る前に取引され、出来上がったのは不良在庫DBだったという笑い話がある。
今回の共同DBが利用者の真のニーズを充たしつつ、審査業務の効率化・高度化に役立つことを願うものである。

ところで、銀行としては、このDBで審査に必要な情報収集の作業効率向上を狙うのか、スコアリングに基づいた自動審査まで狙うのかが重要である。
昨今のブームは、どうも審査の全自動化を謳うものである。モデルによりシロかクロと明確に判断できる程度の案件は、もともと審査役が瞬時に判断してきた。
そのような熟練審査役はもういないのだという銀行は、融資から撤退したほうが良いだろう。
銀行の真価は、モデルがグレーだと判定する案件の審査力によって問われる。差別化の源はローテクにあることが多い。

モデルは、人間のように柔軟で総合的な判断はしない。
潮目の変わり時にも気付かない。(島田)